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2025.12.15

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人口減少における自動化装置の必要性

日本人の人口減少はご存知の通りですが、どのように推移しているのか皆さんご存知でしょうか?人口は2004年をピークに減少に転じ、今後100年には100年前である明治時代後半の水準に戻っていくと言われています。
このような状況の中で、ものづくり大国である日本がこの先も世界のトップでいるためには、製造業が抱えている人材不足を解決するしかありませんが、人材確保をするには時間と費用面で容易にはいきません。
そこで工場をより効率的に稼働する為にも自動化・省人化が大きなテーマだと思います。
今回はその自動化の中でもロボットについてご紹介したいと思います。

自動化装置の必要性

人が重量物を持ち上げる基準は労働基準法により年齢、性別、断続作業か、継続作業かによって異なります。
最近の傾向では工場で20kgを超える重量物を人が持つ事を禁じている企業も多くなってきています。労働者の負担軽減の目的、更には労働人口の減少に伴う生産効率UPの為に自動化装置のニーズが年々増加しています。

ロボットの種類

産業ロボット

多関節ロボットは製品の搬送や溶接作業に使用される事が多く、双腕ロボットは2つの腕を用いて組立や軽量の搬送に使用される事が多いです。
安全対策に厳しく作業性が悪くなりますが安全柵が「労働安全衛生法」により定められているため設置が必須となり人が中に入るとロボットを停止させる等の対応をとらなければなりません。
稼働スピードが速く特に量産加工に使用される事が多くスピードの速さから食品関係の梱包等にも使用されています。
小型ロボット:小型・中型ロボット(R-50iA対応機種) – ファナックの産業用ロボット
パラレルリンクロボット:パラレルリンクロボット(R-50iA対応機種) – ファナックの産業用ロボット

協働ロボット

多関節ロボットである事は産業ロボットと同様ですが、一番大きな違いは安全柵のいらないロボットだという事です。
余分なスペースを確保する事もなく現場に設置しやすく、ロボット内部のセンサーが優れている為、人や物と接触しても僅かな負荷でもロボットが停止します。
その為、接触しても事故にならない為、人と同じ作業現場でロボットを稼働する事が可能です。
ロボットの動きを教えるのも特別なプログラムを必要とせずダイレクトティーチングで簡単にロボットを動かす事が可能です。
協働ロボット:https://www.fanuc.co.jp/ja/product/robot/f_r_cr.htm

自立走行搬送ロボット(AMR)

AMRとはAutonomous Mobile Robotの略称で自律走行搬送ロボットと呼ばれています。
よく比較されるAGVは走行するにあたり磁気テープやガイドラインが必要となり動きは固定ルートとなります。
その為、AGVは導入前に定義やレイアウト設計が非常に重要となり工数がかかり、レイアウト変更があった場合には再設定が必要となります。
AMRはAGVと異なり、人と共存して作業をする事が可能です。
イメージをしやすいのはファミリーレストラン等で料理を運んできてくれるロボットです。店内をロボット自身が障害物や人をリアルタイムに検知する事によって安心、安全に料理を提供しています。

まとめ

昨今の労働に対する向き合い方や少子高齢化、各企業間の生産性向上の為にも自動化、省人化が大きなテーマだと考えています。
無人運転で一番大切なのは止まらず稼働する事です。チョコ停が多く稼働率が低下すれば高額な投資をした意味がありません。

株式会社共和工機は数多くの経験を持った自動化メーカーとタイアップをして皆様の現場の課題となる生産効率に対してご提案をさせていただきます。

当社サイト:自動化/省人化システム・IoT・ソフトウェア|株式会社共和工機|工作機械・工具専門商社

著者:株式会社共和工機 第一営業部 部長 佐々木 正也
商業高校を卒業し1999年に入社。在学中に全経簿記1級、全商簿記1級、全経工業簿記1級取得。
本社採用で4年勤務、その後名古屋支店で9年営業活動後、再び本社勤務。
設備、工具だけでなくIT商品の提案にも力をいれています。