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2026.03.04

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工作機械におけるツーリングのBT・BBT・HSKの特徴と選定方法

工作機械を使用するにあたって、ツーリングというものを使用し、加工する際には必要不可欠な部品です。ツーリングには様々な種類が存在しており、工作機械に合わせた適切なツーリングを選ぶことができていないと、加工精度、工具寿命に大きく影響してしまいます。そこで今回は工作機械におけるツーリングのBT・BBT・HSKの特徴と選定方法について紹介します。

 

工作機械におけるツーリングとは

工作機械におけるツーリングとは、旋盤やマシニングの切削加工を行うための切削工具を取り付ける保持具です。主な役割としては切削工具を正確に保持し、切削中に発生する振動やビビり、芯振れを抑制します。また、工具交換時間の短縮などに対応しており、加工するには必要不可欠な製品です。

 

ツーリングの種類と特徴

今回はマシニングに使用されるBT、BBT、HSKの3種類のツーリングを紹介させていただきます。種類やメーカーによって規格が異なり、互換性がないため、選定には注意が必要となります。

 

BTの特徴

BTは日本が開発したMAS規格(※)で、主軸とシャンクのテーパー部分が密着することで、クランプをします。24分の7テーパーとなっており、シャンクの上部にプルスタッドと呼ばれる突起されている部分を引き込み、ホルダーを強くクランプできる仕様です。
また、BT30.40.50と種類が分かれており、機械のサイズによって使い分けることが可能となります。

※MAS規格とは日本工作機械工業会が定める標準規格です。

 

BBTの特徴

BBTは前述のBTと同じくMAS規格となっており、二面拘束タイプのツーリングです。
ツールホルダーのテーパー部とシャンクの端面が、主軸と密着して保持することで、シャンクの食い込みや振れを防止する仕様です。BTより剛性が高く、加工中の振動を抑制することができます。
BTと同様にBBT30.40.50とサイズがあり、機械サイズによって使い分けが可能となります。

 

HSKの特徴

HSKは、ドイツ発祥のツーリングとなっており、ISO規格(※)です。
内部構造が中空タイプのシャンクとなっており、テーパー角度が10分の1テーパーと緩やかになっているため、工具交換時間が短縮されます。BBTと同様に二面拘束となっています。ホルダーの全長が短くなっており、遠心力の影響を受けにくく更に軽量となっています。そのため、高速加工に特化した製品です。
BT、BBTシャンクで使われているプルスタッドはなく、シャンクの内部から外側に押し付けるようにしてクランプし、主軸の回転数が上がることで、締め付けがより強くなります。

※ISO規格とは、国際標準化機構が定める国際的な標準規格です。

 

ツーリングの選定方法

まず始めに機械が対応している規格を確認し、規格に準拠した仕様であるかを確認します。
選定を間違えてしまうと大きく加工に影響を与えてしまいます。一部選定方法をご紹介させていただきます。

 

BTの選定方法

BTは、BBTや HSKと比較してコストが安く、一般的なタイプのツーリングになります。
しかし、2面拘束では無いため スピンドル高速回転時、遠心力の影響による加工精度への影響が懸念されます。各種加工に最適な刃具選定と共に、安定化へ繋がる方法を用いて活用することが重要です。

 

BBTの選定方法

BBTは、シャンク根元のフランジ端面を機械スピンドル端面に密着させる2面拘束とすることで、BTを補強の可能性を高めた仕様が特徴です。加工精度向上、動剛性向上に期待が持てます。
しかし、2面拘束のため切粉の噛み込みによるトラブルは懸念事項といえます。一見、完璧に思える仕様でも、見えない落とし穴が存在するため注意が必要です。

 

HSKの選定方法

HSKは、2面拘束ツールであるため、高速回転主軸機や5軸加工機、高精度加工機を目的としたインターフェースです。しかし、主軸と一体化し過ぎる点が逆効果となり、切削時の振動を拾いやすく刃先のバタつきが目立つため、安定した加工負荷が得られるNCプログラムの工夫や、負荷の高い重切削加工を避けた活用方法が求められます。

 

まとめ

ツーリングは、切削加工には必要不可欠な工具です。ツーリングメーカーとして弊社が主に取り扱っているメーカーはBIG DAISHOWA日研工作所MSTコーポレーションサンドビックの4社となります。今回ご紹介させていただいた3種類のツーリング以外にも様々なツーリングが存在いたします。
わたくし共、共和工機は、工作機械やツーリング、切削工具、治具、NCデーター等の加工環境の調和が最重要と考えます。(ひとつの要素だけが優れていても、最高の結果は出せません。)お客様の現状構成を確認させていただき、最適なご提案を心掛けております。何かお困りごとがございましたら、是非共和工機へお声掛けください。

 

㈱共和工機 第二営業部一課 金子友哉

高校卒業後、2024年3月に入社し、今年で3年目となります。日々、上司先輩方に支えられながら営業活動しております。まだまだ、未熟ですがお困りごとがありましたら、是非お気軽にご相談ください!